Blues' notes

ロンドンの青いフットボールクラブ、チェルシーの試合やニュースについて思うままに書いてます

第1節 vsハダースフィールド(A)

[試合結果]

チェルシー 3 - 0 ハダースフィールド

カンテ 34'

ジョルジーニョ (P) 45'

ペドロ 80'

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[評価]

ケパ 6

アスピリクエタ 6

リュディガー 6.5

ルイス 7

アロンソ 6.5

ジョルジーニョ 7

カンテ 7

バークリー 6 → ロフタスチーク 5.5

ペドロ 7.5 → モーゼス 6

ウィリアン 7 → アザール 7

モラタ 6

 

サッリ監督 6.5

 

MOM ペドロ

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ケパ 6

モラタを狙ったロングボールの精度は驚異的で、バックパスの処理も落ち着いていた

ノーチャンスだった37分のポスト直撃以外にピンチはなかった

 

アスピリクエタ 6

守備はまずまずの安定感だったが、コントロールミスでピンチを招いた

オフサイドにはなったが、モラタのチャンスの前のインターセプトは圧巻

攻撃で目立ったシーンはあまりなかった

 

リュディガー 6.5

敵のど真ん中を切り裂く縦パスと最終ラインでの落ち着いた繋ぎなど早くもサッリのサッカーに順応している

 

ルイス 7

リュディガーと共に鋭い縦パスを幾度となく前線に供給し、細かいパスの精度も良かった

空中戦と一対一もかなりの勝率でディフェンス4人の中では最高の出来

自陣ペナルティエリア内でのセーフティな対応と、カードをもらわないことに注意すれば未だにワールドクラスのCB

 

アロンソ 6.5

前半は彼のサイドの大外が狙われていたが、PK獲得に繋がった飛び出しとバー直撃のボレーなど攻撃力の高さを見せた

 

ジョルジーニョ 7

常に相手の2〜3人に囲まれる厳しいマークの中でもカウンターの判断の良さやテンポを上げるパス、味方への指示などで存在感を発揮

1点目のスイッチを入れ、PKも落ち着いて沈めた

フィジカル負けしているところをどう改善するかが今後の課題

 

カンテ 7

チームに戻ってまもないにも関わらず流石の運動量で敵陣を動き回ってパスを引き出していた

守備時は当然効いていたが攻撃参加も多く、先制点を決めた

 

バークリー 6

動き出しは良かったがそこからの判断とアイディアに改善の余地あり

1点目のPKに繋がるヒールパスがハイライト

 

ペドロ 7.5 MOM

斜めのダイアゴナルランとカウンターの持ち運びで何度もチャンスを演出

1点目、2点目も彼の長いドリブルから生まれた

GKとの一対一を落ち着いて浮かせてダメ押しゴール

リトリート時は中盤ラインに加わり、プレス時は積極的に前に出て行った

 

ウィリアン 7

先制点はほぼウィリアンのゴール

逆サイドへの正確な展開からビッグチャンスを作った

 

モラタ 6

攻撃時に真ん中に留まったままスペースを作る動きをしないシーンが目立った

CBからの縦パスの収まりは良かった

ポストプレーは及第点だが、個人突破からのシュートなど「モラタを使う必要性」を感じるプレーを見せてほしい

 

ロフタスチーク 5.5

印象に残るプレーは無かった

守備でのインテンシティと動き出しが課題

 

モーゼス 6

見せ場は無かったが悪くもなかった

 

アザール 7

たった15分の出場時間で1アシスト

コンディションが整っていないのは明らかだが、それでもなお驚異的な突破力で敵陣を切り裂いた

大外に開くウィリアンと違い、中盤まで降りてくることでジョルジーニョのマークを分散させた。それによりジョルジーニョが前を向いて受けるシーンが増えた

 

サッリ監督 6.5

まだチームのやり方を浸透させる途中で、前半の最初の30分は厳しい戦いを強いられたが2点取って落ち着いたのか後半はパスがつながり始めた

アザールの投入からだめ押しの3点目が決まった采配も◎

 

[総評]

まずはW杯で勝ち進んだ選手達のコンディションが整っていない中、開幕戦で勝てたことが非常に大きいです。

前半30分まではコンパクトに守るチェルシーに対しワイドに開いた選手を使うハダースフィールドという展開。両SBがつり出されて落としからクロスを入れられるシーンと、バイタルからのミドルシュートで敵にチャンスを作られました。

個の力の差を活かせるマッチアップをなかなか作れなかったチェルシーですが、ウィリアンが巡ってきた機会を逃さず敵を引き剥がして先制点を演出。前半で2-0になったのは内容を考えると幸運だったと言えるのではないでしょうか。

後半はディフェンスにも安定感が感じられるようになり、前線の動き出しが増えたことで縦パスがよく通るようになります。これに関しては敵のディフェンスラインと中盤のライン、いわゆる2ライン間のスペースを使う狙いが効果として出たと思います。

ボール以外のところに注目するとカンテやペドロ、バークリーが一度最前線までスプリントして開けたスペースに、自身や周りの味方が降りてきて使うというシーンがかなり見られます。

また、CKはプレシーズンを見る限りセスクの時もウィリアンの時もバックスピンをかけたボールを入れるよう練習していると思われます。今日のリュディガーの惜しいヘディングの時も滞空時間の長いバックスピンのボールでした。

この辺りの細かい部分までマネジメントするのがサッリのやり方で、それが浸透してくると強いチームになると思います。

 

次節は宿敵アーセナル

昨季は5回対戦して一度も勝てなかった相手で監督が変わったチーム同士。London is blueだと見せつけてほしい!